第八回公演 「遠花火 一瞬燃ゆるおもひあり ~横山美智子その愛~」
第八回公演 (けんみん文化祭ひろしま‘04)
「遠花火 一瞬燃ゆるおもひあり ~横山美智子その愛~」
平成16年11月26日・27日
しまなみ交流館
「緑の地平線」が朝日新聞の懸賞小説に当選し世に出たのが今から70年前。尾道生まれ、尾道育ちの横山美智子は17歳で文学を目指し上京。キリスト教の教会で幼児教育に強い関心を持つ横山寿篤氏(三原市出身元小学校教師)と出会い結婚。三人の子どもに恵まれ、子どもたちの内面を伸ばすことによって、共に成長しながら「人間を育てる」大きな志を遂げていった人でした。
雑誌「金の船」に掲載された童謡は、今も私たちの心に息づいています。昭和18年に作られた「くもとチュウリップ」のアニメは日本動画史において原点となる作品でした。
大正、昭和というこの時代、特に幼児教育に視点をおいた人間観は、現在生活している私たちが大切に考えなくてはならないテーマだと語りかけています。
晩年、病床のベッドから「勉強しましょうね。世の中の役に立つ人間になる為学びましょう。」と言い続けた美智子。この心は三人の子どもがそれぞれ、英米文学者、画家、バレリーナとしての道を歩み、人間「横山美智子」をしっかりと受け継いでいる事です。
この公演にあたり、長女の山脇百合子様、次女の長島てるひ様から在りし日のエピソードをたくさんお聞かせいただきました。お二人のお話は「横山美智子」さんのメッセージそのものでした。
横山美智子・・・
1895-1986
明治28年、尾道の尼寺小路(現在久保一丁目笠井外科病院のあたり)で生まれた。
本名は黒田カメヨ。初期の作品には「黒田道夫」のペンネームを使用。明治41年、
尾道女子高等小(現在の久保小)卒業。二年後、文学を志して上京した。大正6年に
童話作家、横山寿篤と結婚。同8年には少年少女雑誌「金の船」を創刊。昭和10年には
雑誌「母と文学」を発刊している。代表作は「緑の地平線」や「級の光」。