第17回 尾道文化勉強会
日時 : 6月11日(日)14:00~15:30
場所 : 尾道市迎賓館
講師 : 村上 選 氏
内容 : 人間「小林 和作」
第17回を迎える尾道文化勉強会は、今秋公演の「小林和作」さんにちなみ、愛弟子であった村上選さんに「人間 和作」をお話いただきました。
かわぐちきょうじさんのマンガ「花を見るかな」を読んで和作さんの一生は大まかに知ってはいても、実際どのような人であったか全く知らない私には、村上選さんと“和作先生”の数々のエピソードは、在りし日の「和作」の生き方を感じることができました。
特に印象に残ったことを抜粋してみました。
「先生は常に相手のことを想い、人が人として生きていくうえで一番大切なこと-“人は皆等しく皆尊い”という認識を明確にもっておられた。
その小林和作が尾道市の名誉市民であるということは、我々にとって宝である。
今の世の中で特に大事なのは人間性であり、そのお手本となる人が私たちが住んでいるこの尾道に生活しておられ、且つ尾道市名誉市民であるということは本当に素晴らしいことである。
尾道市の名誉市民である平山角左衛門は尾道の港を築き以後港町尾道の繁栄の基となった人、三木半左衛門は千光寺山を公園にし観光都市になる元を築いた人、山口玄洞は上水道建設に多額の寄付をした。小林和作はこの3人と違い具体的にしたことが説明しづらいが、あえて言うなら「人間が社会人としてすべきことをした人」である。」
村上選さんにとって和作先生はこの上ない指導者であったそうです。
「“努力して枚数を描いて自分で勉強する以外に真の勉強法はない”-その教えがあったので先生が亡くなった後も決して困ることはなかった。
ある時先生に言われました。『君に教えることはもうない・・・』『・・・もともとなかった』と。
和作先生と接点を持てたことは幸せだった、ありがたい、としみじみ語る選さんは最期にこう締めくくりました。
「先生の話は私の宝です。そしてそれと同時に尾道市民の宝です。」と。
人として何が大事か、また小林和作さんが尾道市名誉市民であることがどれほど私たちの誇りであるかを再認識させてもらった勉強会でした。
また、勉強会終了後、中田美術館の特別展示室も見せていただき、参加者一同感激でした。
本当にありがとうございました。
劇団テゴー座は国民文化祭参加の機会を得、山口と尾道を繋ぐ人、山口県秋穂生まれ 「小林和作」を11月4日に山口県で、また11月25、26日にはしまなみ交流館で上演します。多くの逸話を残し、人を育て、絵筆で「絵の町尾道」を染めた民衆画家、没後30年を過ぎてもなお尾道人の心に生きつづけています。尽きせぬ絵の道を黙々と歩み続けた人間和作をどこまで表現できますか、秋の公演に向けて素晴らしい「小林和作」を演じることができるよう、劇団員一同心を燃やしています。
(文責 M.N)









